観光列車「ながら」 – ナゴヤの大人のウェブマガジン | WEB大人の名古屋
トラベル ゆったりと寛げる部屋や、心身の疲れをほぐしてくれる名湯で、
上質な大人の休日を過ごしてみてはいかがだろう。

【岐阜・美濃加茂
観光列車】

観光列車「ながら」

揺れる車窓と、渓谷の春
観光列車「ながら」で大人旅
景色と食事をゆったりと楽しめる列車の旅へ。桜のトンネルをくぐれば、非日常の体験が待っている。

観光列車に乗って
地元食材の美味を堪能

 きびしい冬も終わり、岐阜の渓谷にも春の足音がようやく聞こえ始める。名古屋から車や電車で約1時間、長良川鉄道「美濃太田」駅を出発し「郡上八幡」駅までを走る観光列車『ながら』の旅を楽しんでみてはいかがだろうか。
 旅情感溢れる真紅のレトロな列車に乗り込み、心地よく続く振動に軽く身を任せる。ふと視線を窓の外にやれば、清流・長良川に沿ってのどかな田園風景やトンネルなど、渓谷らしい景色が次々と目を楽しませてくれる。頬にそっと風を当てて、みずみずしい春の空気を胸いっぱいに吸い込んでみるのもよい。
 列車旅の楽しみといえば、食事も欠かせない。ランチプランでは今年度より岐阜の老舗『都ホテル岐阜長良川』が監修したランチが提供され、内容も以前よりグレードアップ。「昭和の古き良き鉄道の旅を彷彿とさせるような、景色を楽しみながら落ち着いて召し上がれる内容を心掛けました」と話すのは、洋食部門の料理長・長尾正憲さん。飛騨牛や飛騨豚、朴葉味噌や椎茸などといった岐阜の食材に敬意を払い、シェフの専門であるフレンチでその素材の魅力を最大限に引き出している。弁当ということもあり、食材の下処理や調理時の温度管理は徹底。前菜からスイーツまで楽しめるため、さながらフレンチのフルコースをいただいているのと同じだ。「なにかと忙しい日常から抜け出し、のんびりとした列車の旅を楽しみながら、長良川沿いの景色とランチで存分に自分自身を癒やしてほしい」と料理長の長尾さん。
 ランチプランには、長良川鉄道の全線で乗り降り可能な2日間乗車券も付いてくるため、岐阜の名所や温泉などと組み合わせることで自由な旅程が叶うのも魅力だ。平地より一足遅い春を感じに、足取り軽く出かけてみたい。
「口に運びやすく、気軽に味わえるフレンチを意識しました」と長尾さん。彩りもよく、蓋を開けた瞬間から楽しみが広がる。
趣のある車内でゆったりと寛げる。
地元産の天然ワインは食事との相性も抜群だ。
岐阜に生まれ、フランス、名古屋で修行を積んだ長尾さん。「地元に恩返しができれば」と話す。
歴史ある『都ホテル 岐阜長良川』のラウンジ。
内装には東濃地方の檜や美濃加茂のアベマキを使用。世界的工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が監修。
DATA
  • 観光列車「ながら」
  • 【電話】0575・46・8021(観光列車「ながら」予約センター)
  • 【営業時間】10:00〜16:00
  • 【その他】運転日は第1、3、5週の金、土、日、祝
    1号ランチプラン
    美濃太田駅〜郡上八幡駅 ¥18,000
    ランチサービス、車内販売、2日間フリー乗車券付き(長良川鉄道全線乗り降り可能)
    ●岐阜県美濃加茂市太田町(始発駅)
  • http://www.nagatetsu.co.jp