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【名古屋・栄/観光】
和歌山県名古屋観光センター

自然を学ぶ、大人知的旅
滝そのものを“ご神体”として祀る「那智大滝」(飛瀧神社)
熊野那智大社別宮であり、熊野那智大社が造営されるまで熊野の神々はここに祀られていた。

雄大なる地球を体感
南紀熊野ジオパークの魅力

 地球、大地を意味するジオ(Geo)と公園(Park)とを組み合わせた「ジオパーク」。
 現在、日本ジオパーク委員会による国内認定地域が46カ所ある中で、特に自然の造形美と深い歴史とを心ゆくまで堪能できるのが、和歌山県の「南紀熊野ジオパーク」だ。

 南紀熊野といえば、いにしえより〝自然崇拝の聖地〟として、広く人々に知られてきたところ。信仰が生まれた背景には、ほかにはない大地が形成されたからということをご存じだろうか。
 古事記によれば、初代天皇となる神武天皇がこの地に降り立ったのは紀元前662年のこと。上陸した熊野の浜で 〝光り輝く山〟を見つけた神武天皇の一行が、光を目指して進み、たどり着いたのが『那智大滝』だという。この逸話よりはるか昔、今から約1400万年前のマグマ活動によって、那智の滝をはじめとする現在の南紀熊野の地形は生み出されていった。
 落差133m、直瀑としては日本一の落差を誇る『那智大滝』。この滝は、硬い火成岩と柔らかい堆積岩の地面がぶつかった境目にできたものである。紀伊半島は日本の中でも雨の多い地であり、柔らかい堆積岩は長い歳月の風雨によって、どんどん削られていった。一方の火成岩は硬いため削られずに残る。こうしてできあがったほぼ垂直の断崖に、滝は蕩々と流れ落ちているのだ。水量は毎秒1tほどにも及ぶという。
 大迫力の滝の前に立てば、自ずと敬虔な気持ちになる。まさに、有無を言わさぬ自然の力。次々と訪れる観光客達は誰もがみな、当たり前のように滝に向かって手を合わせ、頭を垂れる。滝をご神体とする〝自然信仰〟が生まれたことに、腹の底から納得だ。古事記の時代から現代まで、人の心というものは案外、変わらないらしい。だが、地形の成り立ちを知り、「ジオパーク」の観点から土地の景勝や文化を巡ることで、南紀熊野をより楽しめるのが、現代人のメリットだ。日本では珍しい異なる3つの地質から成り立っているという南紀熊野ジオパーク。太古の大地の活動に思いをはせながら、見て、触れて、楽しみつつ学ぶ「大人旅」を、さっそく始めていこう。
「熊野那智大社」
神仏習合の霊場として信仰を集めた那智山。『熊野那智大社』と三重塔を有する『那智山 青岸渡寺』が現在も隣り合わせる。
「那智山 青岸渡寺」
大きな岩が橋の杭のように並ぶ「橋杭岩」
大小40余りの岩柱が、約850mにわたって直線的に並ぶ。1400万年以上前、地下から上昇したマグマが泥岩に入り込んで固まった後に、泥岩が波に削られてこのような形になった。

大地と時が創った奥深いジオの世界

 本州の最南部に位置する南紀。
 今も昔も人々を驚嘆させる絶景がこの地に創造された。

 自然は、人知を超えたスケールで、そこにあるだけだ。しかし人は、自然から言い尽くせない感動を得て、生きるエネルギーに変えてきた。南紀熊野が古くから聖地として人々を惹きつけてきたのは、このジオパワーが強大だからに違いない。
 南紀熊野ジオパークを形づくっているのは、「付加体」「前弧海盆堆積体」「火成岩体」という3種の大地だ。「付加体」は、今から7000~2000万年前の深い海にたまった砂や泥が、プレートの浮き沈みによって岩石となった大地。「前弧海盆堆積体」は、「付加体」の浅い海の部分に砂や泥がたまって固まった地層。「火成岩体」は、マグマが冷え固まった岩石である。大陸プレートに、海洋プレートが潜り込むように徐々に押し寄せることで「付加体」や「前弧海盆堆積体」が盛り上がったりくぼんだりして、独特の景観が生まれた。また、約1400万年前、海洋プレートが沈み込む際に地下から上昇したマグマが地上に浮き上がって冷え固まることで、「火成岩体」となっていったという。人類の歴史と比べてはるかに長く、気の遠くなるような大地の歴史。悠久の時の流れの中で、風化したり波に洗われたりもしながら、人が感動を覚える「見どころ」が出来上がっていく。地層の織りなす縞模様や、異なる地質体がぶつかり合って生じる断面、驚くような巨石や奇岩などが、南紀熊野各地にちりばめられていった。
国の天然記念物に指定された巨大岩「古座川の一枚岩」
古座川の岸にそびえる一枚岩は、高さ約100m、横幅は500m。火山活動によって生まれた日本最大級の岩だ。
日本の地質百選の自然の造形美「高池の虫喰岩」
風化によって、多数の虫喰いができたような表面に。「道の駅虫喰岩」では周辺を巡るのに便利なレンタサイクルのサービスを実施。
澄んだ流れと摩訶不思議な穴「滝の拝」
古座川の支流、小川(こがわ)にある落差8mの滝の周辺には、流石に削られた「ポットホール」が。

自然と共生する南紀熊野の文化

 見どころ満載の南紀熊野ジオパークの旅は、観光ポイントという“点”を追うだけでなく“面”でとらえ、人と文化を見ることで面白みが増す。

「ゴトビキ岩」が威容を放つ、新宮市の『神倉神社』。権現山の中腹に位置し、熊野三山に祀られる熊野権現が初めて地上に降り立った地と言い伝えられる。この巨石は1400万年前のプレート活動で生まれた火成岩で、地形と信仰とが密接に結びついている。熊野灘エリアでかつて栄えた捕鯨では、見晴らしのよい海岸段丘の高台から鯨の群れを見定めて追っていた。太平洋に面した黒潮の恵みを最大限に活かしたものだ。文化や暮らしは、このたぐいまれな地形と密接に関わっているとわかる。
 南紀熊野の地形と文化の魅力についてレクチャーを受けられる『南紀熊野ジオパークセンター』も活用して、ぜひ有意義な旅としてほしい。
山の斜面に鎮座する巨岩「神倉山のゴトビキ岩」
『熊野速玉大社』の摂社『神倉神社』。源頼朝寄進と伝わる538段の険しい石段を昇った先にあり、新宮の街を見渡せる。
「熊野速玉大社」
麓に新たな社殿を建てて神を祀ったのが地名の新宮の由来。
ふわふわ絶品かき氷「仲氷店」
清流・古座川の水を使った頭がキーンとならない絶品かき氷は、神倉神社参拝後に楽しみたい。
多彩な展示でジオパークを紹介する『南紀熊野ジオパークセンター』。センター前は「本州最南端の地」で、眼前に太平洋が広がる。
熊野灘に向かって突き出た絶壁「梶取崎」
鯨漁が盛んな太地町にある。13〜12万年前にできた前弧海盆体積体が、隆起によって高台となった。
灯台が立つ岬には、古式捕鯨で用いた狼煙場跡や、鯨の供養塔などもある。
自然の恵を味わう、新鮮なマグロ料理「お食事処 大和」
メバチ、キハダ、本マグロなど、そのときのベストをマグロ市場から直で取り寄せ、豪快に盛る。大和丼¥2,000〜
熊野古道のクライマックス「大門坂」
『熊野那智大社』へと続く熊野古道。苔の緑も美しい石段は江戸期に整備されたものというが、悠久の時の流れを感じさせてくれる。
初めて訪れても懐かしく感じる「古座川の潜水橋」
周囲の景観に溶け込むような橋は、増水時に水面下に隠れる。写真スポットとしても大人気。
帰るのを忘れるほどの心地よさ「勝浦温泉」
洞窟の中に自然に温泉が湧出して熱い湯溜りとなったのが始まり。『ホテル浦島』内にある大洞窟風呂・忘帰洞(ぼうきどう)
DATA
  • 和歌山県名古屋観光センター
  • 【住所】名古屋市中区栄4-16-36 久屋中日ビル4F
  • 【電話】052・263・7273
  • 【営業時間】9:00~17:45
  • 【定休日】土、日、祝日
  • https://www.wakayama-kanko.or.jp


  • 南紀熊野ジオパークセンター
  • 【住所】和歌山県東牟婁郡串本町潮岬2838-3
  • 【電話】0735・67・7100
ジオをより詳しく知ることのできるわかやままるごとスタンプラリーを専用アプリで実施中
ジオパーク各所のチェックポイントを訪れ、専用アプリを使ってチェックイン。集めたスタンプの数に応じて、和歌山特産のプレゼント品が当たる。全30カ所のスタンプを集めれば、応募者全員に「完全達成賞」をプレゼント。
wakayama-stamprally.jp(わかやま・まるごとスタンプラリー)