玉風 – ナゴヤの大人のウェブマガジン | WEB大人の名古屋
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【名古屋・自由ヶ丘
教室】

玉風

茶の湯を通じて、和の美意識にふれる
現代人が切望する、心身の「整う」ひと時。日本の文化を通じて真の教養を身につけたい。

日本の大人に今こそ必要なのは、伝統文化を知る時間

 四季の移ろう日本の風土のもと、千利休をはじめ多くの先達により培われ、400年にわたって受け継がれてきた「茶の湯」の文化。単に抹茶を点てるだけではない。炭火を起こして釜で湯を沸かし、季節の花や掛け物、茶道具などのしつらえにも心を配る……。懐石と呼ばれる食事も交えた「茶事」の中にこそ、奥深い茶の湯の味わいがある。
 「茶事は季節の移り変わりの中で、衣食住を楽しむ生活の文化であり、究極の目的はお客様を”もてなす催し”をすることである。そのために生け花や懐石料理、菓子作り、着付けを身に付けることも茶道であり、風雅で高度な日本の文化を見て、感じて、自分のものにしてほしい」と、茶道表千家教授である丹羽純子さんは語る。
 女性はもちろん、男性、子どもから大人、初心者から経験者まで、心を豊かにする時間と侘び寂びを感じてもらいたい。 茶道の技と修練の積み重ねが、「人生」を楽しむことに繋がる。
普段着で教室に行き、着付けも学ぶことができる。和服・小物一式を借りての着付け講座後は、着物姿で茶道や華道の稽古を。
本格茶室『玉風庵』。躙口(にじりぐち)より入室すれば、住宅街の一角にあるのがにわかに信じられないほど、凛として静謐な空間だ。
表千家教授の丹羽さんが点前の一つひとつを丁寧に個人指導する。「松風の音」に浸り、心癒やされるひと時である。
「茶事とは、親しい人々を招き、季節の道具を使って、一汁三菜の懐石料理を出し、濃茶、薄茶を供し、互いに真心の交わりを楽しむもの」と話す丹羽さん。
始めは青々と、やがて真っ赤に燃えた炭が白い灰となってゆくまでの豊かな時間。茶の手前の一つひとつに理に適った手順と繊細な動作があり、それらが美しいのである。
DATA
  • 玉風
  • 【住所】名古屋市千種区城山新町2-50
  • 【電話】052・761・5074
  • 【営業時間】10:00~20:00(それ以外の時間は応相談)
  • 【定休日】不定休
  • http://gyokufu.com