喫茶ニューポピー – ナゴヤの大人のウェブマガジン | WEB大人の名古屋
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【名古屋・丸の内
喫茶店】

喫茶ニューポピー

枡とコーヒーが織りなす世界初のマリアージュ
写真はイメージ。『喫茶ニューポピー』では、マスプレッソは物販コーナー、オンラインショップで購入が可能だ。

東海発のマスプレッソ
新感覚の味わいに感激

 歴史を感じる古い町並みで有名な四間道にある『喫茶ニューポピー』。1977(昭和52)年より約30年近く名駅3丁目で営業をしていた純喫茶『喫茶ポピー』の二代目であり、自家焙煎を行う『ビーンズビトウ』のオーナーでもある尾藤雅士さんが19年に開店。「ゆったりとコーヒーを楽しみながら無駄な時間を過ごす。そんな古き良き時代の純喫茶のムードを感じてもらえる空間を」との思いからオープンさせた1軒だ。
 コンセプトに「コーヒーのまだ見ぬ可能性を形に」を掲げ、名古屋の喫茶文化を伝承する尾藤さんに、枡の生産量日本一を誇る大垣市の老舗枡メーカー『大橋量器』営業の伊東大地さんから、「枡でおいしいコーヒーを飲むことはできないか」と相談をもちかけられたのが「マスプレッソ」誕生のきっかけ。
 コーヒーの開発を担当した『喫茶ニューポピー』スタッフの岸田大道さんに苦労した点を尋ねてみたところ、「枡の原材料である檜とコーヒーは香りの強いもの同士。まったく合わないこの2つをどうマッチさせるかが大変でした」と話してくれた。岸田さんがまず試したのは、焙煎方法や淹れ方を変えること。そんな中、ナチュラル精製の豆を試したことが完成への糸口となった。
 その後、何度も試作を重ねる中で、果実感のあるワインのような甘さと華やかな香りが特徴の「エチオピア」と、コーヒーらしさを引き立てる「ベトナム」のコーヒー豆をブレンドしたものが檜の香りと好相性なことが判明。試作を始めてから3カ月で完成に至ったマスプレッソは、口当たりをよくしたオリジナルの一合枡の中に、まったりとした味わいの「ダーク」、バランスがよくすっきりした味わいの「ミディアム」、岸田さん一押しの「マイルド」の3種類がラインアップされた。
 「大垣の枡」×「名古屋の喫茶文化」という東海の魅力が融合した世界初のコーヒーを自宅で楽しんでみては。
『大橋量器』が手掛ける『masu cafe』にて、営業の伊東さん(左)が枡でおいしいコーヒーを提供したいと考えていた際、『喫茶ニューポピー』のオーナー、尾藤さんと出会ったことが開発のきっかけ。

写真/コーヒーの開発を担当した、同店スタッフの岸田さん(右)と制作に着手したという。
「檜の枡とコーヒーの魅力を伝えたい」という伊東さんと岸田さんの強い思いにより完成した「マスプレッソ」。ひとつのセットの中には3種類のコーヒーが同封され、飲み比べも楽しめる。『喫茶ニューポピー』運営の通販サイト「トリコ」内のマスプレッソページから購入可能だ。

写真/少量の湯を注ぎ全体を蒸らす。その後、粉がこぼれないよう注意しながら2~3回に分けお湯を注げば完成。檜とコーヒーの香りに癒やされる時間を楽しんで。
計量器としておよそ1300年の歴史を持つ枡。1950(昭和25)年創業の『大橋量器』では、職人の丁寧な仕事により、香り高く美しい枡の生産を行っている。枡を使った商品を取り扱う人気アンテナショップも運営しており、地域で親しまれている老舗枡メーカーのひとつだ。
左/木を組む際には速さや締める感覚など熟練技が必要。上/木枠の上下を平らになるよう削る。下/高速回転する3枚の刃に、枡の4面を垂直に当て、表面に艶を出す。
細い路地に佇む1軒。
アツアツの小倉トーストとアイスクリームの味わいが絶妙な「鉄板小倉トースト」¥825と「クリームソーダ」¥770
『喫茶ニューポピー』の1階で焙煎を行うオーナーの尾藤さん。
マスプレッソ1個には、「ダーク」「ミディアム」「マイルド」の3種類がひとつの枡に入っており、結婚式の引き出物やギフトに喜ばれている。¥1,650
DATA マスプレッソ
https://youtu.be/8K2ZZD0b14U