葉菜 – ナゴヤの大人のウェブマガジン | WEB大人の名古屋
レストラン 誕生日や記念日などの特別な日は、心地よい空間でとびきりおいしい料理と共に迎えたい。
そんな願いを叶えてくれる、とっておきのレストランをご紹介。

【岐阜・関
創作料理】

葉菜

庭木を愛でつつ「葉菜」を主役にした一皿を関で楽しむ
建物を回り込むと入口にたどり着く。郡上の藍染工房に染めてもらったという暖簾が目印。
メイン料理の前に提供される前菜。この日は高山で採れた山ウドのきんぴらなどと出会えた。食前茶は季節によって内容が変わり、この日はヨモギ茶。
外はサクッ、中はフワっと揚げた「あじフライ」。魚は信頼を置く岐阜市内の水産業者から仕入れている。¥2,300。
新鮮な苺を炊き上げて作る自家製ジャムが味の決め手の「自家製ジャムのかき氷(苺)」¥1,200。氷の表面を一度溶かすことで、なめらかな食感に仕上げている。
「ふわふわハンバーグ」には15種類以上の野菜が添えられ彩り豊か。¥2,200。
「野菜みそ鍋」¥2,300。
佐藤眞美さん(右)と水谷千佳さん(左)母娘。
店内は古いものを大切にする精神が息づいている。

地野菜の滋味を堪能
〝関〟のミネストローネ

 「ほら、今年も梅が立派に実ったでしょ。もう少し大きくなったらジャムにしてお出しするの」と庭先で話すのは『葉菜』の店主・佐藤眞美さん。「温故知新」をテーマに、古民家を改装した店内で手作りの料理やスイーツを提供している。開店から10年の歳月を経て植栽も立派に茂り、「理想とする庭」にずいぶんと近づいたのだとか。「私達はすべてのことを植物から教わっている」と愛おしそうに語る。
 提供される料理も主役は『葉菜』達。この庭育ちや関市周辺で収穫された野菜や果物を、店主の娘で料理人の水谷千佳さんが巧みに調理してゆく。千佳さんは単身イタリアへ渡り、現地の料理や食文化を学んだ経験の持ち主。「ミネストローネひとつにしても、イタリアの地域ごとに味付けや使われる素材が異なることはひとつ発見でした。関という地域で自分のミネストローネを作るとしたら、こういうのかも」と微笑みつつ供してくれたのは「野菜みそ鍋」。こんもりと盛られた千切り野菜と鶏のつくねを、地味噌を中心にブレンドしたスープで味わう同店の〝スペシャリテ〟とも言える一品だ。自家製の柚子胡椒もよいアクセントとなり、最後の一滴まで大切に飲み干したくなる。
 もうひとつ供されたのは「あじフライ」。海からは離れた地だけに少々意外に感じるが、長崎で揚がったというアジのしっとりとした食感が堪らない。おいしさの秘訣をたずねれば「衣をしっかりとつけて、低温の油と衣の中でアジを蒸すイメージ」との千佳さん。「あじフライ」という普段は何気なく口にする一品が、この店では記憶に刻まれる逸品となる。
DATA
  • 葉菜
  • 【住所】岐阜県関市小瀬1815
  • 【電話】0575・24・8712
  • 【営業時間】11:30〜16:00、金・土・日・祝11:30〜15:00 18:00〜21:00
  • 【定休日】水・第4火(祝日の場合営業)
  • http://ozenohana.com