すし験 – ナゴヤの大人のウェブマガジン | WEB大人の名古屋
レストラン 誕生日や記念日などの特別な日は、心地よい空間でとびきりおいしい料理と共に迎えたい。
そんな願いを叶えてくれる、とっておきのレストランをご紹介。

【名古屋・丸の内
寿司】

すし験

訪れるたびに驚きのある一貫に出会える
ポン酢おろしと芽ネギを添えたジンメガレイの握り。一味をパラリと散らせている。

職人の粋な手仕事をおまかせコースで存分に堪能

 名古屋市の丸の内3丁目のオフィス街にある、完全予約制の寿司店。10席のカウンターは、店主の秋枝泰祐さんが選び抜いた旬の食材と粋な手仕事を求める客で毎夜賑わっている。
 供するのは、11~13種類のおまかせコースのみ。使用するのは、柳橋と日比野の2つの市場へ毎朝足を運んで吟味した、その日一番の食材ばかりだ。秋枝さんは、素材によって2種類のシャリを使い分け、部位によって包丁の入れ方まで細かく変えていくのが特徴だ。薬味ひとつとっても、山葵だけではなく、木の芽や辛子、岩塩、塩昆布など様々な素材を駆使して飽きさせない。
 客と会話をしながら嗜好を把握し、相手に合わせた即興のアレンジを加えていくのが秋枝さんの腕の見せ所だ。チーズなどの洋のアクセントを効かせることもあり、遊び心のある寿司で楽しませてくれる。同じネタでも、追加で注文するときには全く違う味わいに仕上げるため、食の細い女性からも「もう1貫!」の声が上がる。卓越した技術を持つ職人に与えられる称号「あいちの名工」に選ばれているのも頷ける。
 各地の地酒やワイン、焼酎などのラインナップも豊富なので、食にうるさいゲストの接待や、大切な人の記念日などにはぜひ利用したい。訪れるたびに新鮮な驚きと感動のあるひと時が過ごせるだろう。
淡路産のハモの酢の物。口当たりの柔らかな加減酢に黄身酢を乗せて涼しげに仕上げた。
シャリに木の芽を混ぜ込んだ、焼きハモの棒鮨。木の芽の鮮烈な風味が鼻に抜ける香り高い一品だ。
まさしく「光り物」と呼ぶにふさわしい輝きのコハダは、生姜醤油でさっぱりと。
ふっくらとした煮穴子は対馬産だ。ツメはサラリとしていて、白身の旨味を存分に楽しめる。
宮城県・塩竈で揚がったマグロの分厚いトロ。たっぷり乗った脂が醤油を弾かないように切れ目を加えている。
DATA
  • すし験
  • 【住所】名古屋市中区丸の内3-10-8 LIBERTA CARINO 1F
  • 【電話】052・211・7722
  • 【営業時間】18:00〜23:00(L.O.22:00)
  • 【定休日】日、祝(4名以上の予約の場合は営業)
  • https://sushigen-nagoya.com/