外国人初の鉄板料理人として認められたディタル・レカナスさんが店長を務める『ナマステ南風』。タンドール窯を完備し、沖縄料理に加えて焼きたてのナンやネパールカレー、タンドールチキンも提供するユニークな鉄板料理店だ。スタッフの2割がネパール人という同店には、日本人スタッフと生み出す和気あいあいとした雰囲気が漂っている。
　「ネパールにはチャンプルのような炒め料理が多く、沖縄料理と似た点がある」とレカナスさん。ヤギ料理も双方で馴染みがあるため、メニューに取り入れられた。そんなネパールと沖縄の意外な共通点に興味をそそられる。さらに、店を訪れたらレカナスさんのコテさばきにも注目したい。鉄板の前に立ち、手際よく調理を進める様子を目の当たりにすると、ネパール人だということを忘れてしまう。「ネパールと沖縄、そして名古屋を結ぶ架け橋になりたい」と話すように、国境や文化を超えた不思議な魅力に溢れている。

上写真：チキンカレー、ナン、チキンティッカ、モモ。レカナスさんらネパール人スタッフがメニューを開発。清らかでコクのあるネパールアイスビール￥680と一緒に。
チキンカレー、チキンティッカ、モモ各￥680、ナン￥320（税別）
中写真：浄心駅すぐに、2018年10月オープン。天井では、ネパールで信仰されているガネーシャ像と琉球ガラス製のカラフルな照明が共演する。
下写真：店長のレカナスさんと、スタッフのシバさん（左）、スベディさん（右）。丁寧な接客が魅力だ。