約4年前に惜しまれつつ閉店したフレンチレストラン『マジュール』。シェフの杉浦正幸さんとソムリエの高橋隆一さんが再びタッグを組み、今度はワインと鉄板料理が楽しめる店をオープンした。「子どもの頃からお好み焼きが好きで、ずっと店を立ち上げたいと思っていました」と話す杉浦さん。最初は驚いたという高橋さんも、お好み焼きに合うように自然派をはじめバラエティ豊かなワインを揃えた。そのペアリングが評判を呼んでいる。例えば生地にだしをたっぷり入れた豚玉には、ぶどうの甘みが深く穏やかな南フランスの白ワインを合わせる。またイカスミのスフレには、清涼感のあるロゼワインをペアリング。キリッとエッジのある飲み口が、イカスミのまろやかな味を際立たせる。
「ワインはあくまでもお好み焼きや鉄板料理の受け皿としての役割。リーズナブルで気軽に味わえるものを揃えています」
　料理はいずれもフレンチで培ったこまやかな仕事が施されたものばかり。「豚玉や焼きそばなど、定番のもの以外にも、季節感を大切にしたこれまでにないお好み焼きを手掛けていきたい」と話す杉浦さん。アイデア豊かな料理とワインとの組合せに期待が高まる。

上写真：豚玉￥734は、おつまみやシメにおすすめ。
中写真：コクのあるアメリケーヌソースで仕上げたエビそば￥1,058。
下写真：店内はテーブル席のほかに、カウンター席もある。　※写真はイメージ