こだわる大人の特選グルメ
気軽に味わえる1軒
ランチや仕事帰りなど時間がないときだからこそ、肩肘張らずにおいしい料理を楽しみたい。
その日の気分に合わせて選べる、通いたくなる魅力溢れる店をご紹介。
ダイニングバー
【千種】内山三丁目チーズバー
希少なチーズとのめくるめくマリアージュ
 ある日出合った白トリュフの白カビチーズに、心奪われたオーナーの杉浦忍さん。その感動を提供したいと生まれたのが、珍しいチーズと最高のマリアージュを提案するバーだ。ハードリカーや日本酒など以外の組合せも楽しめ、「実験室のようなノリで使ってほしい」と言う。
 例えば、フルッタ・エ・モスカート・ディ・グラッパはグラッパに浸したフルーツをまぶして熟成させる羊と牛のチーズ。甘味と酸味、塩気のコントラストが絶妙で、カルヴァドスとリンゴ果汁を合わせて熟成させたポモー・ド・ノルマンディのまったりした甘さとない交ぜになる瞬間は、極上のデザートを味わうよう。唯一定番で置くコンテ30カ月熟成は、結晶化されたアミノ酸がシャリッという快い舌触りを生み、ワイン香がよぎるスコッチ、ヴァン・ジョーヌ・ウイスキーの深みと出合えば、もはや夢見心地。
 チーズは基本的になくなり次第変わっていき、二度と手に入らないものも多い。オープンから約2年、魅惑の出合いがやみつきになる客が続出中である。ところでなぜ内山三丁目に?「引き寄せられたとしか思えません」。その言葉が腑に落ちるほど、その存在は町にしっくり溶け込んでいる。
上写真:選んだお酒に合わせてくれる4種盛り。2人分¥2,000。 それ以上は一人¥700プラス。
中写真:小料理も用意している。季節の野菜にラクレットをトロリ。¥1,600。
下写真:白を基調としたミニマル&ハイセンスなデザインの内観。
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