こだわる大人の特選グルメ
ちょっと足をのばして行きたい郊外のレストラン
そこでしか味わえないひとときを求めて、休日は家族や大事な人と郊外へドライブに出かけたい。
その地の風土を感じながら、知られざる新たな味に出合える珠玉の料理店へ。
イタリアン
【愛知・安城】カヴァーニ クインタ
こだわりの食材と技術で、
ナポリの味を忠実に再現
 ミシュランプレート掲載店として注目を集めた名店『ピッツァ・パッツァ・イタリアーナ』が、『カヴァーニ クインタ』と店名も新たに、三河安城駅の南側徒歩2分ほどの場所にオープン。
「南イタリアのレストランのように開放的な店にしたかった」と話すオーナーシェフの河合正紀さん。その言葉通り、個室席を除くフロアのどの席からも活気溢れるオープンキッチンが眺められる新店は、食事をする誰もが笑顔になれる陽気で楽しい雰囲気を漂わせている。
 味わえるのは、イタリアの生産者より、できてから24時間後には届くモッツァレラチーズなどのイタリア直輸入の食材と、その日の朝に入荷される鮮度抜群の魚介類や野菜をシンプルに調理した南イタリア料理。この日に登場した金目鯛とチェリートマトを使ったアクアパッツァや、グリル後に薪窯でじっくり火入れをする肉料理など、素材本来のおいしさを引き出すために11種類もの塩を使い分ける料理が、多くの食通をも唸らせる。
 中でも、注目はナポリピッツァ。本場ナポリの名店でも使われている薪窯で焼き上げる生地は、表面はパリッと中はもっちり。食感が軽いため、何枚でも食べられそうとの声も多い。この食感と味は、ナポリピッツァの神様と称されるガエターノ・ファツィオ氏が作るナポリピッツァに感銘を受けたことから、現地の名店で修業を重ね、ナポリピッツァ職人協会認定のピッツァイオーロ(ピッツァ職人)になった河合さんの「現地の味をそのまま届けたい」との思いがあればこそだ。
 店を訪れたなら、グループで楽しめるテーブル席もいいが、カウンター席がおすすめ。河合さんとの会話を楽しみながら、こんな料理が食べたいとの相談ができたり、300種類も揃うイタリアワインの中から料理にぴったりの1本を提案してもらえる。料理でも、空間でも、南イタリアを旅した気分になれる1軒で、美食と美酒に酔いしれる、とっておきの時間を。
上写真:サルシッチャ エ フリアリエッリ。
イタリアの伝統野菜のフリアリエッリとサルシッチャ、水牛の燻製モッツァレラチーズがのる。ナポリっ子にも人気の高い一枚。¥2,500(税別)
中写真:アクアパッツァ。
ふわふわの白身はもちろん、魚の旨みが溶け出したスープの味も格別。自家製パンを注文して、最後の1滴まで楽しむのがおすすめ。
※料金は時価 写真は金目鯛¥2,800(税別)
下写真:オーナーシェフの河合 正紀さん。
23歳で創作パスタ専門店を開業。その後、定期的にイタリアに足を運び、独学で現在の料理を確立。ナポリピッツア職人協会認定の職人。
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