こだわる大人の特選グルメ
大人のとっておきレストラン
誕生日や記念日などの特別な日は、心地よい空間でとびきりおいしい料理と共に迎えたい。
そんな願いを叶えてくれる、とっておきのレストランをご紹介。
創作鉄板フレンチ
【新栄町】ラトリエK
“アトリエ”で繰り広げる創作鉄板フレンチと、
ワイン・貴醸酒の共演に心躍る1軒
路地にひっそりと佇む雑居ビル。その2階へと続く階段が『ラトリエK』への入口である。扉を開けると目の前に飛び込んでくるのは鉄板焼きカウンター。「自分ならではの料理を、鉄板という道具を使って表現したい」と話すのは、ホテルやレストランの鉄板焼き部門で腕を磨いてきた店主・宮里耕太さん。席数わずか7席という空間は、まるで宮里さんのアトリエのようだ。鉄板で調理された創作フレンチを全7品のおまかせコースで楽しめる。メニュー内容は固定せず、その日手に入る最もよい食材で作り上げる。
コースの組み立ても宮里さん流だ。例えば、メインの肉料理はコースの後半に登場することが多いが、「お腹に余裕がある時に食べて、最高の味わいを楽しんでほしい」と、平井牛のステーキは前菜の次に供する。また、客の要望やコンディションと向き合いながらコースを繰り広げていく心遣いも嬉しい。そんな展開をより盛り上げてくれるのが、アルコールのペアリング。宮里さんはシェフであると同時にソムリエ資格も所有。フランスを中心に、南アフリカ、スロバキアなど各国のワインを揃えるセラーから、自らが作る料理と合う酒を提案する。料理によっては、酒で仕込んだ甘口の日本酒、貴醸酒を合わせることもあるという。
すべておまかせにするなら、コース料理にペアリングコースを加えるのもよい。もちろん、「こんなタイプのものを飲みたい」といった要望も歓迎。夜遅めの時間帯はアラカルトも登場するので、ワインバーとして利用するのも楽しそうだ。
上写真:鉄板でじっくり焼き上げた平井牛。たまり醤油を加えたソースとの相性を考慮した1杯にはイタリアの自然派ワインを。
中写真:ウニのオムレツには白ワインベースで柚子胡椒風味のクリームソースとキャビアを添えて。奥深い味わいには貴醸酒が合う。
下写真:落ち着いた雰囲気の店内。カウンター席では、宮里さんの手業が目の前で楽しめる。
DATA