「大人が本当においしいものをゆっくりと味わえる店を作りたいと思いました」と話す主人の安藤修さん。出身地である岐阜県の食材や美濃焼の器にこだわり、鉄板焼きメニューや焼き麺を提供する。
　いちばんの看板メニューはなんといっても飛騨牛だ。肉質は脂と赤身のバランスがいいA4等級に限定し、2〜3週間熟成させてさらに柔らかく、旨味がのったものを使う。その味を堪能するならやはりステーキがおすすめ。表面をしっかりと焼いた肉はカリッとした食感と濃厚な赤身の味が楽しめる逸品。また、美しいサシが入ったヒレを、生クリームやマスタードなどで仕上げた特製ソースで味わうカルパッチョも肉のおいしさがよくわかると評判だ。
　さらに自家製の麺を使った“焼き麺”も店の看板メニュー。小麦粉の表皮や胚芽、胚乳まで挽きぐるみした麺は粉の風味が豊かで、飛騨牛やシラスと共に炒めても存在感は抜群。「具だけではなく麺も主役。だから焼き麺なのです」という安藤さんの言葉にも納得で、つまみとしてはもとより、シメのひと品としても人気を博している。

上写真：飛騨牛のシャトーブリアンのステーキ100g円4,212。
中写真：篠島シラスのさっぱり塩レモン焼き麺￥1,296。
下写真：「野菜もほぼ岐阜産です」と話す安藤さん。