本願寺名古屋別院 慈光堂

【名古屋・大須観音
寺】

本願寺名古屋別院 慈光堂

四季が広がる癒やしの場
選べる2つの納骨形式
個別区画は使用冥加金100万円、年次冥加金1万円。永代納骨壇は1体20万円~、管理費不要。

悠久の歴史を紡ぐ本願寺名古屋別院
境内に誕生した新たな納骨堂

 時代が移り変わる中、管理が大変な墓地に代わりニーズが高まっているひとつが納骨堂だ。選ぶ際の大きなポイントになるのは、アクセスも含めた環境と、何よりも信頼、安心して任せられるかどうかではないだろうか。
 京都・西本願寺を本山とする浄土真宗本願寺派のお寺『本願寺名古屋別院』。名古屋市中区の大須商店街近く、地下鉄上前津駅・大須観音駅から徒歩5分の立地にあり、都心とは思えない静かな環境、ゆとりある敷地に四季の風景が広がる癒やしの場だ。その境内に、2024年9月、新たな納骨堂「慈光堂」が完成した。
 柔らかな曲線を描く屋根が印象的なほっこりとした建物。カードキー式の入口を抜けると、ふわり、と木の香りに包まれ、別世界へ。清楚かつ高級感もあるエントランスから奥へ進み、さらに扉の向こうの堂内は、自然光も注ぎ、木や漆喰壁の温もりが感じられる空間が広がっている。
 正面にご本尊の阿弥陀如来像が安置され、その両側に、屏風絵のように描かれた桜と紅葉が枝をのばす。
 ここは、ロッカー形式のスペースを家庭ごとに使用でき、複数の納骨が可能な「個別区画」で、全150区画。そのほかに、専用の骨壺でお寺が預かり、合同区画にて永代にわたって管理する「永代納骨壇」が用意され、いずれかを選択できるようになっている。
 「どちらを選ばれても、開門時間内ならいつでもお好きな時に、ご本尊に手を合わせながら大切な方の顔を思い浮かべてお参りし、心静かな時間を過ごしていただけます」と副輪番の桂晃清さんが話す。
 「慈光堂」の前にはテラスが整備されており、今後、週末や折々にキッチンカーなどを入れて「人が集い、ご縁を結ぶ場にしていきたい」という意向だ。
 便利さと、落ち着きと、つながり感が同居する環境。そして、親鸞聖人を宗祖とする浄土真宗本願寺派・西本願寺直属として、500余年の歴史を重ねてきた寺院の信頼と安心感。お参りの際は本堂へ立ち寄って、厳かな雰囲気に身を浸すのもいいだろう。
 墓じまいでの利用も多いといい、また、本堂1階にも納骨堂「らいはい所」があるのに加え、平和公園内に墓地と合葬墓を有しており、それぞれの事情や思いに沿うよう相談にのってもらえる。納骨堂の見学も可能なので、気軽に問い合わせを。
由緒あるお寺の安心感
本堂で日々のお勤めがあるのに加え、個別の読経を依頼することもできる。
本堂では毎朝お勤めが行われる。
 
 
本堂1階にある納骨堂「らいはい所」。
地域に愛され、ご縁を結ぶ「西別院」
本堂は古代印度中天竺様式。「西別院」として親しまれるお寺では各種講座、境内での盆踊りやイベントなどを開催している
名古屋都心のオアシス空間
丸みを帯びたむくり屋根の、ぬくもりある木造平屋建て。その完成に合わせてテラスも整備された。
「慈光」とは阿弥陀様から私たちに向けられた慈悲の心。心静かにお念仏をいただくご縁となるようにという思いが名に込められている。
カードキーをかざすだけで開門時間内は自由に出入り可能。
心落ち着く雰囲気の参拝スペース。
DATA
  • 本願寺名古屋別院 慈光堂
  • 【住所】名古屋市中区門前町1-23
  • 【電話】052・321・0028
  • 【営業時間】9:00〜16:00(事務所受付)
  • 【定休日】無休
  • https://nishibetsuin-jikoudou.net

曹洞禅宗 正林寺

【愛知・豊田
寺】

曹洞禅宗 正林寺

緑に囲まれた寺院霊園
2021年に開園した第二樹木葬。一族の集合墓や夫婦の墓、自分だけの墓など、様々な希望があるという。管理費や維持費は一切かからず、正林寺が永久供養を行う。

自然の中に眠る永久供養樹木葬

 1542(天文11)年に開創された曹洞宗の寺院『正林寺』。豊田市猿投山の麓にある、緑に囲まれた静かな寺だ。同寺では「自然に還りたい」「次世代に負担をかけたくない」などの声に応え、2017年に新しいスタイルの永久供養墓「第一樹木葬」を造成。そして、2021年には新たに「第二樹木葬」を開園した。
 樹木葬とは、木々や草花をシンボルにした緑地公園のような墓所を指す。少子化や価値観の多様化に伴い、先祖代々の墓を受け継いでいくという古来の供養は難しくなりつつある。
 同寺の住職・高橋俊明さんは「お骨の供養で迷っている人の力になりたい」と、樹木葬の造成を決断した。樹木葬の区画は4種類で、1〜8霊まで納骨できる。家族に限らず、一人や友人同士の納骨もできるなど自由度が高い。
 同寺では、後継者による維持管理が必要なく、使用期限もない永久供養を行ってくれる。宗旨や宗派を問わず利用できるのも嬉しい。加えて、カメラと連携した専用アプリを使用して、スマホやパソコンでお参りができる画期的なサービスも提供している。「遠方に住んでいるなどでお墓参りが自由にできない方でも故人を偲び、思いを馳せる機会を大切にしてほしいという思いがあるからです」と高橋住職。終活に取り掛かっている人や、遠方の墓の整理を考えている人は、相談してみてほしい。
本堂で行う「寺葬儀」により、すべての人に門戸を広げている。
1976年に設営した正林寺緑地霊園には、1700基ほどの墓石が並ぶ。
樹木葬へはいつでも参拝できる。日没後2時間ほどは毎日ライトアップされる。
60倍ズーム付専用アプリで場所を選ばず参拝できる。
 
墓所プレートに彫刻する文字は自由で、オリジナルデザインや絵の彫刻も可能だ。
正林寺の境内にある蓮池。自然豊かな環境が、訪れる人々に特別な時間をもたらしてくれる。
毎年8月11日に開催する「お盆みたま供養」の様子。猿投グリーンロード沿いの便利な立地で、地下鉄藤が丘駅から同寺までは年間法要に合わせて年4回無料の送迎バスが運行される。
 
 
 
住職 高橋俊明さん
正林寺十九世。曹洞宗大本山總持寺での修行ののち、1983年より住職を務める。
DATA
  • 曹洞禅宗 正林寺
  • 【住所】愛知県豊田市広幡町寺後8
  • 【電話】0565・48・1201
  • http://shourinji.or.jp