曹洞禅宗 正林寺

【愛知・豊田
寺】

曹洞禅宗 正林寺

緑に囲まれた寺院霊園
2021年に開園した第二樹木葬。一族の集合墓や夫婦の墓、自分だけの墓など、様々な希望があるという。管理費や維持費は一切かからず、正林寺が永久供養を行う。

自然の中に眠る永久供養樹木葬

 1542(天文11)年に開創された曹洞宗の寺院『正林寺』。豊田市猿投山の麓にある、緑に囲まれた静かな寺だ。同寺では「自然に還りたい」「次世代に負担をかけたくない」などの声に応え、2017年に新しいスタイルの永久供養墓「第一樹木葬」を造成。そして、2021年には新たに「第二樹木葬」を開園した。
 樹木葬とは、木々や草花をシンボルにした緑地公園のような墓所を指す。少子化や価値観の多様化に伴い、先祖代々の墓を受け継いでいくという古来の供養は難しくなりつつある。
 同寺の住職・高橋俊明さんは「お骨の供養で迷っている人の力になりたい」と、樹木葬の造成を決断した。樹木葬の区画は4種類で、1〜8霊まで納骨できる。家族に限らず、一人や友人同士の納骨もできるなど自由度が高い。
 同寺では、後継者による維持管理が必要なく、使用期限もない永久供養を行ってくれる。宗旨や宗派を問わず利用できるのも嬉しい。加えて、カメラと連携した専用アプリを使用して、スマホやパソコンでお参りができる画期的なサービスも提供している。「遠方に住んでいるなどでお墓参りが自由にできない方でも故人を偲び、思いを馳せる機会を大切にしてほしいという思いがあるからです」と高橋住職。終活に取り掛かっている人や、遠方の墓の整理を考えている人は、相談してみてほしい。
本堂で行う「寺葬儀」により、すべての人に門戸を広げている。
1976年に設営した正林寺緑地霊園には、1700基ほどの墓石が並ぶ。
樹木葬へはいつでも参拝できる。日没後2時間ほどは毎日ライトアップされる。
60倍ズーム付専用アプリで場所を選ばず参拝できる。
 
墓所プレートに彫刻する文字は自由で、オリジナルデザインや絵の彫刻も可能だ。
正林寺の境内にある蓮池。自然豊かな環境が、訪れる人々に特別な時間をもたらしてくれる。
毎年8月11日に開催する「お盆みたま供養」の様子。猿投グリーンロード沿いの便利な立地で、地下鉄藤が丘駅から同寺までは年間法要に合わせて年4回無料の送迎バスが運行される。
 
 
 
住職 高橋俊明さん
正林寺十九世。曹洞宗大本山總持寺での修行ののち、1983年より住職を務める。
DATA
  • 曹洞禅宗 正林寺
  • 【住所】愛知県豊田市広幡町寺後8
  • 【電話】0565・48・1201
  • http://shourinji.or.jp