こだわる大人の特選グルメ
気軽に味わえる1軒
ランチや仕事帰りなど時間がないときだからこそ、肩肘張らずにおいしい料理を楽しみたい。
その日の気分に合わせて選べる、通いたくなる魅力溢れる店をご紹介。
イタリアン
【御器所】パスタフレスカ ミウ
ソースや具を工夫し、
生パスタの可能性を追求
 もっちりとした食感と歯応え。乾燥パスタには感じられない、ほのかな小麦の香り。そんな生パスタにこだわる専門店が2020年2月、静かな住宅街にオープンした。
 この店の生パスタの最大の特徴は弾力のあるコシだ。主人の三浦直也さんが解説してくれる。
「セモリナ粉を使い、卵白を多くすることでコシを出しています。もっちりとした食感も持続します」
 パスタマシンはイタリアで最もポピュラーな「ラ パルミジャーナ」を使用。生地を押し出す際に必要なダイスと呼ばれる部品はブロンズ製にこだわる。
「ブロンズのダイスを使うとパスタの表面がザラッと仕上がり、ソースがよく絡みます」
 ソースは季節の食材を組み合わせながら常時20種類ほど用意。濃厚なトマトソースには自家製のソーセージを、シンプルなペペロンチーノに合わせるホタルイカは桜チップで燻製を、とひと手間をかけることを忘れない。開店間もないとあって、今はスパゲティがメインだが、今後は多彩なパスタをプレゼンしていきたいと意欲的だ。
上写真:クリーミーな白子を新鮮なまま真空保存し、オイルで仕上げた鯛の白子のペペロンチーノ¥1,500。トマトのほのかな酸味がアクセント。
中写真:選べるパスタランチ¥1,500の一例、ホタルイカの燻製とセリのペペロンチーノ。生ハム、卵黄のピクルス、モッツァレラのカプレーゼなどの前菜もつく。
下写真:シェフの三浦直也さん。
1977年生まれ。岐阜県出身。名古屋市内や石川県のイタリアンで約10年、創作フレンチの店で約1年勤めた後、2020年2月に店を開業。
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