こだわる大人の特選グルメ
ちょっと足をのばして行きたい郊外のレストラン
そこでしか食べられない味を求めて、休日は家族や大事な人と郊外へドライブに出かけたい。
その地の風土を感じながら、知られざる新たな味に出合える珠玉の料理店へ。
郷土料理
【三重・津】坂本小屋
囲炉裏炉端で味わう、“本物”のアマゴ三昧
 アマゴで知られる出雲川の上流、坂本川。川沿いの道を山奥へと進むと、突如アマゴ料理の専門店『坂本小屋』が現れる。目の前が清流であるにも関わらず、ここのアマゴは養殖だ。しかしそれは天然以上とも称される、最上のアマゴだ。
 かつて坂本川は天然のアマゴの宝庫といわれていたが、乱獲などが原因で原種が絶滅の危機に。憂慮したのが釣り好きだった先代。「本物のアマゴを残したい」と、約50年前に養殖の研究を始め、数年間の試行錯誤の末に手法を確立。続いて1975年、原種のアマゴが食べられる『坂本小屋』を開いた。
 現在は二代目の坂元邦生さんが、周辺14カ所の養殖池で手間ひまかけてアマゴを育てている。もともとクセがなく食べやすい上に、高タンパクのエサと傾斜で作る水流、十分な運動などで身が締まっている。また調理する直前に池から上げるため、究極の獲れたてといっていい。料理は囲炉裏で焼くあぶり焼きをはじめ、多種多様なアマゴが楽しめるコース仕立て。あぶり焼きは食べやすい15〜20cm、身を切り分けるお造りは大きめと、養殖だからこそ料理に適したサイズを使うことができる。初夏から夏の楽しみは稚魚のから揚げ。事前に予約すれば、コースに組み込める。
上写真:囲炉裏端でじっくりあぶるため、外はパリパリ、中はホクホク。頭も骨も丸ごと食べられる。
中写真:開きにして揚げるから揚げ。クルンと丸まるのは、新鮮な証拠。サクサクをアツアツのうちに。
下写真:木々に囲まれる自然なままの環境。
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