こだわる大人の特選グルメ
ちょっと足をのばして行きたい郊外のレストラン
そこでしか食べられない味を求めて、休日は家族や大事な人と郊外へドライブに出かけたい。
その地の風土を感じながら、知られざる新たな味に出合える珠玉の料理店へ。
イタリアン
【岐阜・大垣】ニコモンド
蔵を利用したイタリアンが目指すのは、
「楽しかった!」への心配り
古くから「水の都」としてその名を知られる大垣市。市内に流れる水門川は、江戸時代にかの松尾芭蕉が『奥の細道』の旅を終えた場所として有名だ。河川を利用した舟運が盛んであった場所らしく、市内には歴史を感じさせる建造物があり、蔵もいくつか残っている。そんな蔵を利用した箸で気軽に味わえるイタリア料理店が『ニコモンド』だ。オープンから2年、連日大盛況でランチは予約必須と、ますますの人気店に。

オーナーシェフの菅沼修さんが大切にしているのは、美味しいのはもちろんのこと、食事をしながら楽しい時間が過ごせるかどうか。「美味しかったと言われるのは料理店として言ってみれば当たり前のこと。それだけではなく、今日は楽しかったです!と気持ちよく帰ってもらえるようにしたい。その声を聞けるように、料理だけでなく、接客にも心を配っています」と話してくれた。

店名のニコは笑顔をイメージした言葉で、モンドはイタリア語で世界。美味しい料理とそれを楽しむお客さんがいてこそ、菅沼さんが求めるレストランが完成する。その思いに魅了されたリピーターも多く、カウンター席で菅沼さんと会話を楽しみに来る常連客もいるほどだ。

コース料理は少しの量が何皿も味わえるようなラインナップになっており、女性ファンが多いのだとか。使用する食材は菅沼さんの出身地、伊豆・沼津の漁港から直送された魚介類、厳選した国産の肉、地元で採れた季節の野菜など。少しずつ付き合う先増えてきたという地元の農家から仕入れる野菜は、どれも味が濃く旨味たっぷり。これらの素材が持つ味を生かして料理に仕立てる。

コースの冒頭に登場するのは前菜の盛合せ。美濃瓦を皿として使用するというプレゼンテーションには、初めて訪れた客からもれなく歓声が上がる。テーブルごとに笑い声やおしゃべりに夢中になる声が聞こえてくる客室、そしてキッチンではてきぱきと料理を作る菅沼さん。店は多くの笑顔と温かい空気に包まれている。
上写真:手前/松コース¥5,400の一例、前菜の瓦5点盛り、奥・左/かぼちゃのフォカッチャ、奥・右/すべてのコースの1品で供されるチーズ豆腐。
中写真:トロポッチのフリット¥680
下写真:蔵を利用したスペースは8名から貸し切ることができる。
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