こだわる大人の特選グルメ
ちょっと足をのばして行きたい郊外のレストラン
そこでしか食べられない味を求めて、休日は家族や大事な人と郊外へドライブに出かけたい。
その地の風土を感じながら、知られざる新たな味に出合える珠玉の料理店へ。
創作ベトナム料理
【岐阜・池田町】ネシアン 山のアトリエ
大自然に溶け込む空間で、
里山のおもてなしを満喫
 岐阜市内で手掛けたケータリングと料理教室が評判を呼んでいた姉妹が、自然豊かな池田町に拠点を移し、『山のアトリエ』をオープンした。「自然の懐に抱かれた里山で、料理を中心にテーブルのあしらいも含めて表現できる場を作りたかった」と語るのは、姉の大野ひろみさん。「周囲の自然と共にある暮らしを大切にしたかった」と言葉を添えるのは、妹の本田ゆみさん。ここはまさに2人のアトリエだ。
 木々と草花が彩る庭を抜けて扉を開けると、遠くに住む友人宅を訪れたような気分になる。一方の窓から見えるのは、池田山麓の絵画のような風景。もう一方に広がるのは穏やかな庭の風景。インテリアや器は、懐かしさが漂うナチュラルな雰囲気。テーブルのほかに板間を設けてちゃぶ台を置いたのは、子ども連れでも寛げるようにとの配置だ。
 裏の畑で収穫する無農薬の野菜やハーブを主役としたベトナム料理が中心で、調味料もほとんどが自家製。「無農薬野菜は、素材のもつ力強い味わいが魅力。だから調味は控えめに。朝収穫した新鮮なものを使っています」とひろみさん。また「いろいろな国を食べ歩き、最も記憶に刻まれたのが、米食文化の日本人に馴染みやすく、野菜が豊富でハーブもたっぷり食べられるベトナム料理でした」と言うように、例えばレモンバームなどの通常は香りづけに使うハーブも、ここではパクパク食べるスタイル。これまでにない食体験ができるはずだ。
 多くのこだわりの中でも、2人がいちばん大切にしているのは、おもてなしの心。この空間と時間をとことん楽しんでほしいと考えている。
上写真:季節野菜のフォー。ハーブ数種類を自由に加えて、自分好みにアレンジしていただく。
中写真:季節の前菜は彩りを楽しめるオリジナル料理の盛り合わせ。右から自家製ハム、甘夏と紅大根のマリネ、新タマネギのポタージュ。
下写真:畑で野菜を収穫中のひろみさん。その日使うものを朝にとるのでとびきり新鮮だ。
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