こだわる大人の特選グルメ
ちょっと足をのばして行きたい郊外のレストラン
そこでしか食べられない味を求めて、休日は家族や大事な人と郊外へドライブに出かけたい。
その地の風土を感じながら、知られざる新たな味に出合える珠玉の料理店へ。
イタリアン
【三重・松阪】リストランテ ミカマーレ
愛情満載の野菜で作る、正統派のイタリア料理
四方を緑豊かな山々に囲まれた松阪市郊外にある、一軒のイタリア料理店。この店の主人の中村哲さんがめざすのは、三重の食材を使ったヘルシーなイタリア料理。地元の山で採れる山菜、紀伊長島の新鮮な魚介や地元の銘牛・松阪牛など様々な食材を駆使するが、「特に頼りにしているのは父の野菜です」と話す。

中村さんの父・正行さんは10年前から野菜作りに着手。苗を植える前には開墾鍬で丁寧に土をならし、朝夕の水やりを欠かさない、昔ながらの農法で無農薬栽培を行っている。愛情たっぷりの正行さんの野菜はどれも甘さや苦みがはっきりとした野性的な味わいで、9年前から中村さんの店にカボチャやナス、バジルなどの野菜を提供するようになった。

朝露が光る採れたての野菜は瑞々しい味わい。甘味と酸味のバランスがとれたトマトはパスタの煮込みに、ほっこりとやさしい甘さのかぼちゃはローストやムースにと、オードソックスなイタリア料理となって客に舌を楽しませる。正行さんいわく「同じ野菜ばかりが大量に採れすぎることもある」と家庭菜園ならではの悩みも抱えるが、そんな時も中村さんはキュウリやニンジンならピクルスにしたり、ピューレにしてソースなどに活用。形の悪いナスなら焼きナスにしてオレガノとマリネにしてオードブルにするなど余すところなく料理に使う。
「市場に整然と並ぶ野菜とは違って父の作る野菜は一つひとつ顔と味が違う。自分も畑に出向き、朝採れた野菜を見てメニューを決めます」と中村さん。また時には栽培のリクエストもするとか。
「ロマネスコやアーティチョークなどの西洋野菜も作ってほしいと頼んでいます。ゆくゆくはフルーツも作って料理に合わせていきたいですね」。そのための勉強も今後2人で力を合わせてするという、まさに親子ならではの二人三脚がこの店の原動力だ。
上写真:生ハムとスナックえんどう、ゴルゴンゾーラのサラダ¥842
中写真:ウスイエンドウの冷製ポタージュ¥658
下写真:イタリア・パウラのオリーブ畑の中に建つ住宅をイメージした店。
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