こだわる大人の特選グルメ
ちょっと足をのばして行きたい郊外のレストラン
そこでしか食べられない味を求めて、休日は家族や大事な人と郊外へドライブに出かけたい。
その地の風土を感じながら、知られざる新たな味に出合える珠玉の料理店へ。
ビストロ
【愛知・犬山】びすとろ マル
旅情を誘うダブルデッカーの中で、
ストウブ料理を存分に
県道191号線を車で走ると、ふと目に留まる2階建ての深紅のバス。のどかな田園風景の中に佇み、否が応でも興味をかきたてられる。

シェフの佐藤幸治さんが年代物のロンドンバスを改装してビストロを開いたのは5年前。「最初は趣味のつもりで、軽い気持ちで始めました」と笑う。「ロンドンバスが珍しかったのか、次第に注目されるようになって、たくさんの人に来てもらっています」と話すが、料理が目当ての人が多い。

佐藤さんは独立する前に8年間、名古屋のイタリアンレストランで腕を磨いた。独立を考えていた時にストウブ料理に魅せられ、「これならバスでも作れる」とストウブ鍋で作り南欧料理を供することに。シンプルな料理のため、素材の鮮度にこだわったという。魚介類は三河産のものを中心に使い、野菜は近所の朝市や地元農家から購入。米は会津で農業を営む実家から届けられている。

また、豚肉を燻製にしてベーコンを作るなど、作れるものはすべて自家製。素材を生かすために労を惜しまないのが矜持だ。
「バスのおかげでたくさんの出会いに恵まれました。長く続けて皆さんに恩返ししたいです」と佐藤さん。飾らない人柄も愛される所以だ。
上写真:ごろごろポトフ¥1,058
中写真:海の幸たっぷりのパエリア風リゾピラフ¥1,598
下写真:1960年代後半ごろにイギリスで製造されたロンドンバス「ルートマスター」を改装。
DATA