こだわる大人の特選グルメ
ちょっと足をのばして行きたい郊外のレストラン
そこでしか食べられない味を求めて、休日は家族や大事な人と郊外へドライブに出かけたい。
その地の風土を感じながら、知られざる新たな味に出合える珠玉の料理店へ。
創作レストラン
【三重・菰野町】ちそう菰野
美食と美術を求めて
自然に彩られた山の麓の町へ
鈴鹿山脈の麓に田園風景が広がるのどかな地・菰野町。ここに立つ横山家は、江戸時代以前から町の発展に貢献をしてきた旧家で、長年にわたって大切に管理されてきたものの、邸宅に残る美しい貴重な庭も非公開とされてきた。そこに新たに息吹をもたらしたのが、田代裕基さん・理恵さん夫妻だ。2人はドイツに渡り、裕基さんは美術を、理恵さんは料理を学んでいた。帰国後に活動の場を探していたところ、自然が豊かな菰野町とこの建物に巡り合ったという。
レストラン、ギャラリー、石庭を備えた『ちそう菰野』が誕生したのは、2017年9月のこと。日本を代表する作庭家・重森三玲氏が手掛けた石庭を眺めながら味わえるのは、理恵さんによる料理の数々だ。地元でとれた旬の食材を用いた品々は、和食、フレンチ、イタリアンなど、培ってきた経験と技法によって生まれる。料理を引き立てる器は、日本の作家が作った重箱、西洋のアンティーク食器やカトラリーといったように、ジャンルにとらわれない独創性を感じられる。
食事の後には、裕基さんや国内外の作家の手による作品を多数展示するギャラリーをゆっくりと鑑賞したい。春の木漏れ日が降りそそぐ週末は、美食と美術を求めて少し足を延ばしてみよう。
上写真:近隣の農家でとれた野菜を盛り込んだ一品。コース料理の一例。
中写真:木の温かみが溢れる、石庭に面したレストランスペース。
下写真:店の表門の前に立つ田代裕基さん・理恵さん夫妻。
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