こだわる大人の特選グルメ
ちょっと足をのばして行きたい郊外のレストラン
そこでしか味わえないひとときを求めて、休日は家族や大事な人と郊外へドライブに出かけたい。
その地の風土を感じながら、知られざる新たな味に出合える珠玉の料理店へ。
フレンチ
【三重・大台町】奥伊勢フォレストピア
レストラン アンジュ
見渡す限りの緑の中で、
山と森の恵みを味わう
 三重県内で屈指の清流を誇る宮川。その源流域の雄大な自然の中にある『奥伊勢フォレストピア』は、名古屋から車でわずか2時間の別天地。豊かな自然のなかで、山と森の恵みを中心に地元の食材を使ったフレンチを味わえるのが、山荘内にある『レストランアンジュ』だ。
 大きな窓いっぱいに広がる森と山の風景。地域材を活用した建物も山の恩恵にあずかっている。そんな木の温もり溢れる空間で、野菜の彩りが美しい料理を手掛けるのはシェフの野呂泰司さん。東海エリアのホテルで15年以上にわたって腕を磨き、1997年のオープン時から厨房の指揮を執ってきた。地元の農家から仕入れる新鮮な野菜、宮川の水で養殖したアマゴや鮎、周辺の山に生息する鹿や猪などのジビエなど、多彩な食材が楽しめるのも魅力。
 ホタテ貝とスモークサーモンを使ったオードブルには、赤ピーマンやナス、畑シメジなど、季節野菜をたっぷり入れて焼いたキッシュを添え、鮮やかな赤ピーマンのソースと、酸味のあるヴィネグレット系のソースで軽い味わいに。メイン料理にもシイタケのマリネやタケノコなど5種類ほどの野菜を付け合わせる。夏は桜のチップで燻製した鮎や、鹿肉料理が登場。「新鮮な新芽を食べる鹿は夏がいちばんおいしいです」。野呂さんの料理には大台町の季節がちりばめられている。
上写真:牛ヒレステーキ赤ワインソースと山形豚のトマト煮込み。
中写真:ふっくら肉厚のホタテ貝、滑らかな舌ざわりのスモークサーモンに、たっぷりの野菜を添えて。
下写真:床や天井、柱などに周辺のスギ材を使用した店内は開放感に溢れる。
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