こだわる大人の特選グルメ
大人のとっておきレストラン
誕生日や記念日などの特別な日は、心地よい空間でとびきりおいしい料理と共に迎えたい。
そんな願いを叶えてくれる、とっておきのレストランをご紹介。
フレンチ
【名駅】レ・トレフル ドミニク・ブシェ
ミシュラン2つ星獲得シェフが贈る
東海エリアの食材で魅せるフレンチ
 様々な食文化の保護と発展に寄与するフランス・ガストロノミー界を30年以上にわたって牽引し、2013年には東京・銀座に開業した『ドミニク・ブシェ トーキョー』はミシュラン2つ星を獲得。そんな偉大なシェフ、ドミニク・ブジェ氏の店が、遂に名古屋に誕生した。
 名駅、JRセントラルタワーズの12階に店舗を構えるのは、クオリティの高い料理をカジュアルに楽しめるネオ・ビストロ。タブリエ姿のスタッフが温かく迎えてくれる。このスタイルは、様々な人が行き交う名古屋の玄関口という場所で、フレンチに対して感じがちなハードルを下げ、幅広い人に楽しんでほしいという思いからだという。一方で、フランス料理らしさをしっかり楽しんでほしいと、コースにはアミューズのさらに前のひと口のグジェール、デザート後のお茶菓子までつく。
 親日家としても知られるドミニクさんは愛知県をはじめとする東海地域との縁も深く、10年以上前から来日するたびにこのエリアを訪れていた。名古屋のキッチンを守るシェフ、西尾知久さんもその頃からの付き合いだ。
 料理はフランスの伝統的な家庭料理をモダンにアレンジ。黄身が濃厚な一宮市の卵や、コクのある豊橋市の牛乳など、できる限り東海エリアの食材を使う。「ドミニクさんは、訪れるたびこの地域を巡って各地の食材に触れ、おいしいものがたくさんあることを知っていました。それをアピールし、地域を盛り上げたいという思いもあります。また、素材が持つ自然な味わいを大切にするのも、自然を愛するシェフならではです」と西尾さんは語る。
 その究極が、東海エリアの食材で構成するコース、メニュー東海だ。西尾市・一色産の鰻、三河湾の魚介や名古屋コーチンと、東海エリア自慢の美味が並び、いずれの皿も素材の旨味を濃縮したソースが添えられている。例えば、名古屋コーチンのファルシのソースは、ガラを2日間煮詰めただしをベースに、エストラゴンで爽やかに仕上げている。シンプルで軽やかなのに奥深いソースは、フレンチの醍醐味を味わえると同時に爽やかで食べやすい。
 東海エリアの美味と偉大なシェフのフレンチ、その融合は、ここだけで味わえる新たな世界だ。
上写真:名古屋コーチンのファルシ。
ミンチにベシャメルなどを合わせ、むね肉で巻いたファルシ。低温でじっくり火入れすることにより、しっとり柔らかな仕上がりに。ニンジンのピューレを敷き、季節野菜をたっぷり添えて提供する。
中写真:鰻とフォアグラのテリーヌ。
一色産の鰻を贅沢に使用。香ばしい白焼きの間に、季節の野菜、フォアグラのテリーヌを挟み、添えたのはピクルスやケッパーを加えたサワークリーム。淡泊さに濃厚さ、爽やかさが溶け合う。
下写真:サンルームがモチーフという店は、明るく開放感たっぷり。昼は外光が差し込み、夜は眼下に夜景が広がる。温もりある木の質感とテーマカラーの爽やかなミントグリーンが相まって、都心のビルの中にして自然の中にいるような雰囲気を感じられる。

※料理はどちらも夜の¥7,000コース(メニュー東海)の一例です。状況により料理の内容は異なりますので、詳しくは店舗へお問い合わせ下さい。
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