こだわる大人の特選グルメ
大人のとっておきレストラン
誕生日や記念日などの特別な日は、心地よい空間でとびきりおいしい料理と共に迎えたい。
そんな願いを叶えてくれる、とっておきのレストランをご紹介。
イタリアン
【丸の内】ピアット ディ テアトロ ヒビ
旬の食材をプレゼンし
繊細なひと皿を供する“劇場”
「店名のピアットはお皿、テアトロは劇場という意味。自分がプロデュースする料理の劇場をイメージしました」と話すオーナーの日比雅也さん。以前、和食の料理人として鉄板料理を手掛けていた腕を生かし、2017年に鉄板料理をメインとするイタリアンをオープン。その珍しいスタイルと、まさに劇場のように感激や興奮を与えてくれるメニューの数々に、足繁く通う常連客が絶えない。
店にメニューはなく、皿を彩る役者の食材も日々変わる。
特に肉料理は、生の状態で客にプレゼンして量や調理法を決めるという。遠赤外線効果のある特殊な鉄板で焼き上げるステーキは、名実ともにコースの主役。表面は香ばしく、中はロゼ色に柔らかく仕上げて発酵バターで風味を加えた肉は、噛むたびに上品な甘みとコクが広がり、この上ない贅沢な味わいだ。また、店のスペシャリテである焼きバーニャカウダも評判の一品。鉄板の熱で甘みが凝縮された旬の野菜に濃厚なソースが絡み、ワインにもよく合う。ほかにも、刺身でも味わえるほど新鮮なノドグロをさっと焼き、イカスミのソースで味わう魚料理など、アイデア豊かな料理が次々と目の前の鉄板で仕上げられる。その様子は本当に舞台を見ているようだ。
「自分の目でしっかりと選んだ食材を包み隠さず、お客さんの目の前で調理して、シンプルでおいしいイタリアンを提供し続けていきたい」と話す日比さん。長年培ってきた技に裏打ちされたその言葉に、さらに期待が高まる。
上写真:「イタリアのファッソーネのサガリ 北海道産の黒毛和牛のランプ肉」。170℃、180℃、250℃と鉄板の温度を緻密に使い分け、ミディアムレアに焼いたステーキ。ほのかな酸味と甘みの赤ワインソースと、食感も楽しいタスマニアマスタードで味わう。
中写真:季節の野菜約11種類や、ヴェネツィア産のウサギのモモ肉を焼いた「焼きバーニャカウダ」。生クリームをベースにニンニクとアンチョビを加えたソースは濃厚ながらもくどくなく、「飲めるほど美味」と常連客も絶賛。
下写真:目の前で腕さばきが楽しめるカウンターは、日比さんとの会話も楽しい。個室も完備。
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