久屋大通に面した複合ビルの2階に構える『ぬくみ』。2016年4月にオープンしたこの店の特徴は、その日に仕入れた鮮魚や野菜が盛られた木箱が「お品書き」代わりであること。食材について、「これは何？」「産地はどこ？」「おすすめの調理法は？」と店主の生見浩之さんとの会話が弾むうちに、オーダーが決まっていく。このユニークな注文方法は、生見さんが１5年間修行を積んだ『日本料理 荒木』の流儀を踏襲したもの。「調理する前の魚や野菜を見ていただくことで、四季の恵みを体感していただければ」と思いを語る。
使用する食材は旬のものばかり。生見さんが市場に赴いて選りすぐったその時期の魚や、契約農家から届けられる収穫したばかりの野菜など。これらの食材から目にも鮮やかなひと皿が生み出されていく。また、料理の供となる日本酒も半田市の酒造で造られた「超（こゆる）」をはじめ、厳選された銘柄が棚に並ぶ。ほかにも、和食に合うワインも豊富に揃うので、好みの1本を見つける楽しみもある。訪れる度に新たな驚きと感動をもたらす同店。ぜひ自身の目と舌で体感してほしい。

上写真：店の名物であるのどぐろを使った焼き物¥2,700〜
中写真：旬魚が美しく盛り付けられた「お造り5点盛り」¥2,160〜
下写真：和食一筋20年近くの経験をもつ生見さん。