2016年に矢場町から錦3丁目に移転する際に、オープンキッチンスタイルの店に生まれ変わった『シェフ ムライ』。カウンターの奥に立つのは、テレビやラジオなどでもお馴染みの洋食料理人、邨井清隆さんだ。スタイルの変更について邨井さんは、「お客さんともっと対話のできる空間を長年思い描いていた」と語る。新店舗ではフランス料理に親しみやすさを加えた独創的な新メニューのほか、不動の人気を誇るハンバーグやオムライスなどの料理も味わえるとあって、以前にも増して盛況だ。また、ロングカウンターで邨井さんとの会話を楽しみながら食事ができるのも、その人気の一因と言えよう。
「邨井流」のエッセンスを加えたビストロ料理の供に欠かせないのが、多彩に取り揃えたワイン。土曜は「昼飲み」と題して、昼間からワインと一品料理が楽しめるスタイルを行っており、こちらも人気を博している。グラスを片手にとっておきのレシピを教わったり、邨井さんの気さくな人柄に触れたりと、楽しい時間を過ごしたい。

上写真：フレンチと親しみやすさが融合した独創的な新メニューのひとつ、「フレンチおでん 大根とポルチーニ茸のデミグラスソース」￥540
中写真：スフレをお好み焼き風に仕上げた一品、「フォアグラ入りのお好み焼き ビストロ風」￥1,080
下写真：長年思い描いていた形の店を実現した邨井さん。