扉を開けた瞬間広がるのは、ビルの中とは思えないほど開放的な空間。壁一面の窓の向こうにはゆったりとしたテラスがあり、東山の緑を一望する。居心地の良さが評判を呼び、またたく間に近隣のミセスたちの御用達になった。

その理由は心地よい空間もさることながら、供される料理にもある。
「地球の裏側から届くものより、自分たちと同じ場所で育つものの方が体になじむ」と、シェフの横山浩之さん。使う食材は日本全国から選りすぐりのものを仕入れ、野菜は自然農法のものにこだわる。「天候や土の状態に左右されながら農家も試行錯誤で作っていますが、どれも野菜本来の苦みと甘みがあります。何より身体にやさしい」。これらの野菜は「たっぷりと味わってほしいから」とランチは野菜中心。瑞々しい葉菜や根菜のサラダをはじめ、ローストなど野菜のおいしさをダイレクトに味わえるものばかり。

ほかにも魚介は師崎をはじめ近海から届くものを使用。肉も熊本あか牛や放牧梅酢黒豚などにこだわり、シンプルな調理法で提供する。これらの皿にも野菜がたっぷりと添えられ、女性にとってはうれしい。

さらにソファの大きさにも配慮する、こうした心配りも評判を呼ぶ。

上写真：イタリアのリグーリア州で学んだ横山シェフのスペシャリテ　ペスト・ジェノベーゼのリングイネ　海老のグリル添え￥1,944
中写真：ワインは、滋味溢れるイタリアワインを厳選して取り揃える。
下写真：星ヶ丘を見渡せる開放的な空間で、テラス席も人気。