箱根にある日本初のオーベルジュ『オーベルジュ オー ミラドー』。そこで料理の基盤を作った伊達洋平さんが営むのが『ル クプル ダテ』だ。掲げた看板にあるのは“ネオ ビストロ”の文字。その意味について、「素材、味わい共に高級レストランに引けをとらないようなクオリティの料理を、リーズナブルに、気軽に楽しめる店を作りたいと考えました」と伊達さんは話す。
料理はフレンチの古典をベースにしており、美しい彩りが新鮮な驚きを感じさせる。使用される食材は蒲郡から運んでくるとれたての魚介や、信用できる業者から直に取り寄せた肉、愛知・岐阜の農家から直送される無農薬野菜など、鮮度が高く質のよいものばかり。「今この時期に最もよいものは何なのか。どう仕立てるのがいちばん美味しく味わえるか。それを知り尽くす素材のプロに尋ねることから、私の料理は始まります」。そう語る伊達さんが紡ぎ出すひと皿は、どれも素材の持ち味を最大限に引き出したものばかりだ。
昼は3つのランチコースを、夜はアラカルトのほか予約のみのコースを用意。アラカルトは本格的なフレンチをはじめ、気軽につまめるメニューも豊富に取り扱う。味はもちろん、ボリュームも満足できるものばかりだ。また、伊達さんの奥さんである香さんが毎日焼くライ麦パンもファンが多い一品。ほかにも、フランス産を中心に100種類ほど揃うワインもリーズナブルな価格で楽しめる。

上写真：ディナーコース¥7,000の一例。特選A5ランク飛騨牛のロースト。
中写真：アラカルトより「蒲郡直送鮮魚カルパッチョの盛り合わせ」¥1,480
下写真：黒を基調に素材や料理の写真パネルが配された店内。