こだわる大人の特選グルメ
大人のとっておきレストラン
誕生日や記念日などの特別な日は、心地よい空間でとびきり美味しい料理と共に迎えたい。
そんな気持ちに応えてくれる、身も心も満たす、とっておきのレストランをご紹介。
フレンチ
【池下】A.O.C ル モノポール
素材の熟成や火入れのすべては、
ひと口めのサプライズのため
個性的なレストランが集まる池下界隈にオープンした小さなフレンチレストラン。オーナーシェフの田淵剛二さんは「自分が納得した素材と調理法で作るきちんとしたフランス料理を、なるべくリーズナブルに提供したい」と誰の手も借りずに1人で厨房を切り盛りする。その味と堅実な姿勢に魅せられ、舌の肥えたゲストが多く訪れ食事を楽しんでいるという。

およそどの店でもまず素材へのこだわりが強いが、さらに自分なりのプラスαを施す田淵さんの技が評判を呼び、人気が高まりつつある。

例えば肉類は市場に出回る前のものを自ら厳選し、フレッシュなままの状態のものを使うように心掛ける。肉の旨みが濃厚で臭みもないパテやリエットをはじめ、パイで包んだひと皿や網脂でくるんで焼き上げたカイエットも肉汁が豊潤で柔らか。

また魚は新鮮なものを仕入れた後、カルパッチョで提供するほかはあえて4〜5日間熟成させる。「繊維が程よく崩れるので、蒸しても焼いても柔らかい食感になる」と田淵さん。なるほど、口に入れた瞬間ほろりと身が崩れ、とろけるような味わいが広がる。

これらの素材をさらに美味しくするために「特に火入れには神経を使っています」と田淵さん。例えばフォアグラのポワレなら短時間で火入れを行い、旨みを凝縮。反対に肉はゆっくりとローストすることで水分の蒸発を極限まで減らし、しっとりとした食感に仕上げる。「いちばん大切にしているのは口にいれたときの食感。素材の熟成も火入れも、すべてはそこに繋がります」。食べた瞬間に感じる幸福なサプライズが忘れられないリピーターもすでにいるという。

こうした渾身の料理に合うワインも充実。店名の由来であるモノポールをはじめフランス産が60種類以上、今後も増え続けるというから楽しみだ。
上写真:ディナーコース¥6,000より、和牛ローストのアンクルト ソースヴァンルージュ(+¥1,000)。
中写真:ディナーコース¥6,000より、ル モノポールのスペシャリテ 季節野菜の菜園 越前紅ズワイガニのクリームソースを添えて。
下写真:モノポールとは“所有”の意味。小さくても自分の店とこの名前にした。
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